加齢とともに、眼球は構造的にも、機能的にも様々な面で衰えてきます。その状態に何らかのストレスが加わると視機能の障害がでてきます。最初は無症状であることも多いのですが、時に見にくさや不快感として自覚することもあるでしょう。その状態を放置していると、更に衰えが進み、見え方の低下を常に自覚するようになります。更に進行し、重度な障害に陥ると、回復は難しくなります。早期に発見できれば、適切な予防・治療が可能となり、進行を遅らせること、症状を緩和させることが期待できます。ずっと一緒に頑張ってきた目の健康を振り返り、これからも快適な見え方を維持することで、目の健康寿命を延ばしましょう。
・目が赤い、かゆい
・目が痛い、ごろごろする
・めやに、涙がでる
・目がしょぼしょぼする
・目が乾く、疲れる
・まぶしい
・視力が落ちてきた
・老眼が始まった気がする
・見え方に違和感がある
・暗いところで見えにくい
・色が違って見える
・形がゆがんで見える
・大きさが違って見える
・黒いモノが飛んで見える
・光るものが見える
・見えにくい場所がある
・モノが二重に見える
・白目が膨らんでいる
・黒目に白い部分がある
・まぶたが下がる
・まぶたが腫れる
・まぶたがかゆい、痛い
・目の動きがおかしい
・横目で見る癖がある
・健康診断や学校検診で異常を指摘された
人は普段から両目で物を見ています。もし片方の目に異常があっても、もう片方の目がそれを補ってしまうため、目の病気は症状が出にくく気付きにくいことが多いです。見る機能を守るためには、病気の早期発見・早期治療がとても重要です。定期的に眼科検診を受診して、自分の目の状態を知っておくことが大切です。
・視力検診
学校検診で、眼科の受診を勧められたら、早めの受診をおすすめします。眼科では学校検診よりも詳しい検査方法で、視力検査を行なうことができます。眼科での視力検査の結果により、経過観察で良い場合や、視機能回復のための訓練が必要な場合、点眼治療をする場合があります。
・緑内障検診
緑内障は日本人の視覚障害の原因疾患の第1位です。40歳以上の20人に1人が緑内障とされています。進行性に視野が欠けていく疾患であり、現代医学で可能な治療は眼圧を下げ、視野の悪化を食い止める事のみです。一度欠けてしまった視野は基本的には回復しません。40歳以上の方や、ご家族で緑内障の患者さんがいる方は、定期的に緑内障のチェックを受けることが大切です。